よしもとばななの『王国 その3 ひみつの花園』

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1.よしもとばなな 王国 その3 ひみつの花園


よしもとばななの『王国―その3 ひみつの花園―』の感想と名言をまとめてみた。

あなたの人生に活かせる形で、書評を行っているので最後まで読んで欲しい
と思う。


それでは早速見て行こう。

1-1.あらすじと感想

さてこのシリーズものの第三巻はあらすじはこう:

****************

恋人である真一郎君と別れ、
苦しむヒロイン雫石。

何かにつけて・・・星空を見ても、
温泉に行っても、真一朗君を思い出して涙が出てくる。


しかし、
そんな雫石は、イタリアから帰って来た楓(かえで)や片岡さん等のおかげだけでなく、
都会生活で人生に見失った人を、その人本来の姿に戻す楓を「サポートする仕事」に生きがいを感じ、自分の人生を力強く生きようと歩み出すのだった。

小さな幸せを味わいながら。

****************

このようなあらすじになっているのだが、
まずこの小説には対立する2つの要素や人が
登場している。


簡単にまとめると、
山 VS 都会(東京)
雫石、楓、片岡さん、おばあちゃん VS 真一郎君、高橋君の母


左側の山、雫石 etc.は、エネルギッシュで本来の姿を持ち、
他方で都会や真一郎君等はぼんやりと生き、虚飾(作為)に満ち、本来の姿を失っている。

そんな対立の中で・・・・・・
山で育ったヒロインの雫石は、最初は都会(東京)生活の中で、
段々と自分を見失いかけていった。

だが都会には、雫石にとって大切な人はみな海外に行ってしまい居ない。

そんな状況なので、雫石と真一郎君との関係は維持できた。


しかしその後雫石は何とか都会においても、帰って来た楓や片岡さんのおかげで、
仕事に生きがいを感じ、自分らしさを取り戻し始めた。

だからこそ、結局は対立軸の右側に属する真一郎君とは相いれず、
別れることになった。

そうして、雫石は、楓がクライアントを自分本来の姿を戻すように、
繊細な心で小さな幸せを日々楽しみながら、譲れない自分を持って、好きに生きる道を進んでいく・・・

そんな風に、生き残る(survive)ではなくて、
イキイキと生きる道を雫石が選び取り、歩み出したのが、
『王国―その3 ひみつの花園―』の内容で、雫石の繊細な感受性による描写は、
読者に「本来の自分」を取り戻す切っ掛けを与えてくれる。



そんなイキイキとした繊細な感受性を通した描写を、
あなたにいくつか紹介しようと思う。


気づきを与えてくれると思うので

1-2.『王国 その3 ひみつの花園』の名言10選


名言その1:


ここ(都会)では子供たちはすぐに中途半端に大人にさせられてしまい、
くだらないことではいつまでも子供時代をひきずって、中年の時期を罪悪感いっぱいに過ごし、
多くのことから目をそらさせられたままで死んでしまう.
…..極端に言うと、そういう感じさえした。
(p17 括弧内は僕が追加)


↑都会の人は、「自分本来の姿」で生きていないという。

名言その2:

ひとりひとりの人間がその人本来の姿に戻ったら、こわいくらいの力を発揮する。
でも、その力はわからずじまいで墓に行ってしまう可能性がここでは高い。
それでもいいと、人びとは思っているのだろう。それはそれで、別にいいと思う。

誰によって、何のために檻に入れられているのかはわからないが、
いつだって鍵は開いている。ドアもばーんとあいているからだ。

出ないと決めているのは、他ならない自分自身なのだ。

それで、ずいぶんと時間がたってしまってから出ようと思った頃には
大変な重さになっているらしい。

私はその重さから逃げ続けるために足も手も体もみんな使って、
落ち込みそうなときにはひたすら薬草を干したり煎ったりしてばかみたいにがんばっていたので
とりあえず心に荷物はなかったけれど、なんとなく想像はつく。

この道をもっと先に行ってしまったら、そうなるのだろうな、というこらいには。
特にTVにはまったときなど、一瞬その世界をかいま見てひやっとした。(p18)


自分は何がしたいのか、自分は何なのか、そんなことを考えるのを止めて、
人々は流されるまま、生きている、いや存在している(survive)と僕は思う。


そんな死んだような「人生」は僕は御免だ。


因みにハイデッガーは、死を意識することによって、「自分本来のあり方」を
取り戻すことができると言っている。

人間は誰もが間もなく死に、骨になり「永遠の無」に帰する、
そして人類も地球も宇宙も跡形も無く消え去る、そう意識してこそ
「自分本来のあり方」を取り戻すことができると僕は思う。

普段生きていると、人生の様々な瑣末時に飲み込まれて、
上司や同僚との人間関係なぞが人生の全てかのように目の前に迫ってくるが
そんなものに、どんな意味があるというのだろうか?

死ぬ前に、そんな人間関係に莫大な時間を費やしたことを
後悔しないだろうか?

否、そんなことはしてはならないし、
そんなことすれば、もう死んだも同然だ。

だからこそ、僕は思う。

できるだけ早く、悪習に親しみを感じる前に、
自分の人生を生きる道を選び取るべきだと。

名言その3:

私たちの暮らしにはイメージの広がりが全くなかったのだ。
空気の粒が際立ってくるような生活の輝きが見つからなかったのだ。


いいね。この表現。
空気の粒が際立ってくるような生活の輝き」!

僕も、カナダでスペイン人のイレネといた時は、
空気のつぶつぶが感じられるような、密度の濃い空間と時間を過ごした。(笑)


名言その4:

大事なことは、期間が限られているからこそ楽しいことっていっぱいある、ということだった。


「非日常的な楽しさ」って人生に絵具の様に彩をくわえてくれると思う。

伊豆に家族と旅行に行って、魚釣りをしたり、
後々恋人となる人との初めての出会いだったり、
そんな「非日常的な楽しさ」が思い出となって積み重なっていく。


名言その5:

木々の間を抜けてきた風は、なんていい匂いなんだろう(p31)。



名言その6:

楓:「あのね、人が出会うときにはどうして出会ったかっていう意味があって、
出会ったときに秘められていた約束っていうのが終わってしまうと、もうどうやってもいっしょにいられないんだよ。
(p119)」



名言その7:

居酒屋のマスター:「雫石ちゃんが元気になると、影響を受ける人が必ずいるんだ。
それが人間っていうもんなんだ。(136)」



名言その8:

私は久しぶりに「おいしい、味がする」と思った。
人が人のために作ったごはんの味だった。(p137)

食品添加物とトランス脂肪酸ったっぷりの、
糞カップラーメンには、人が人のために作った味はしないだろう。

それは人が金のために作ったものだから。


名言その9:

ひとりの人が生涯をかけて創りあげたものは、人の心に影響を与える。(p146)



名言その10:

人がそんなふうに打ち込んだなんかは、必ず他の人の魂に届くのだろう。
私も燃やそうと思った。私の命を、日々の中で。


命を燃やして、事に打ち込むか…
こういう態度で臨むのが望ましい(desirable)だろう。

2.まとめ


ということで今回は、
メルマガ読者13000人のアシタカが
よしもとばななの『王国―その3 ひみつの花園―』の感想と名言10選を紹介した。

水々しい感受性が溢れる、僕のおすすめの小説である。

あなたに読むことを強くお勧めする。

インターネットライフスタイルを送る
アシタカより。

Sincerely,

Ashitaka

Peace.

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